危険物乙4は何に役立つ?|試験に出る物質が実際に使われている場所

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なにから?危険物乙4全823問。教科書の順番に進めて、間違えた問題だけ解き直せます。買い切り・広告なし。

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乙4で覚える物質は、教科書の中だけのものではありません。塗料や接着剤の溶剤、自動車の燃料、不凍液、木材の防腐剤として、身のまわりで使われているものばかりです。

ここに出てくる用語と、その使われ方は、学習アプリ「なにから?危険物乙4」の「はたらく場所ずかん」に入っているものと同じです。このページのために書き足したものはありません。

覚えた言葉が、実際に動いている場所

試験に出る物質を、実際に何に使われているかのほうから見た一覧です。用途が分かると、なぜその性質や引火点が問われるのかもつながります。

ジエチルエーテルC₂H₅–O–C₂H₅

第4類(引火性液体)/特殊引火物 引火点 −45℃・沸点 35℃

有機合成で物質を抽出するときの溶剤として使われます。19世紀から20世紀の半ばまで、手術の全身麻酔にも使われていました。

沸点が低く、こぼれるとすぐ蒸気になります。長く置くと爆発性の過酸化物ができます。 麻酔に使われなくなったのは、引火点が−45℃と低く手術室での火災事故が起きたこと、吐き気が強く効き始めも遅かったことによります。いまは燃えない麻酔薬に置き換わりました。

自動車ガソリン炭素数4〜10ほどの炭化水素の混合物(決まった式はない)

第4類(引火性液体)/第1石油類・非水溶性 引火点 −40℃以下

自動車の燃料。工業ガソリンは、ゴムや油脂の溶剤・機械部品の洗浄にも使われます。

灯油と間違えないよう、オレンジ系に着色されています。

重油炭素数の大きい炭化水素の混合物

第4類(引火性液体)/第3石油類・非水溶性 引火点 60〜150℃

ボイラー・船舶・工業炉の燃料。粘度が高く、加熱して流動性を上げてから使います。

常温では引火しませんが、加熱して使うため引火点を意識する必要があります。

硫黄S

第2類(可燃性固体)

ゴムを丈夫にする加硫、硫酸の原料、肥料や農薬。産業のあらゆる場面で使われる基礎素材です。

電気を通しにくく、粉体を扱うと静電気がたまります。

二硫化炭素CS₂

第4類(引火性液体)/特殊引火物 発火点 約90℃

レーヨンやセロファンをつくる工程(ビスコース法)や、ゴムの加硫促進剤の原料に使われてきました。

発火点が低く、熱い配管に触れただけで発火します。水より重く水に溶けないので、水を張って貯蔵します。

トルエンC₆H₅–CH₃(六角形のベンゼン環に CH₃ が1つ)

第4類(引火性液体)/第1石油類・非水溶性 引火点 4℃

塗料・印刷インキ・接着剤の溶剤。合成原料としても大量に使われます。

蒸気は空気より重く、床や作業台の下にたまります。

グリセリンCH₂(OH)–CH(OH)–CH₂(OH)

第4類(引火性液体)/第3石油類・水溶性 引火点 199℃

化粧品・医薬品・食品の保湿剤、不凍液。ニトログリセリンの原料でもあります。

引火点は高いのですが、水溶性なので指定数量は4,000Lです。

炭化カルシウムCaC₂

第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)/禁水性

水を加えて発生するアセチレンを、金属の溶接・切断に使います。かつては鉱山や夜店の照明でした。

「水に触れると危ない」性質が、そのまま道具として使われてきた例です。

アセトアルデヒドCH₃–CHO

第4類(引火性液体)/特殊引火物 沸点 21℃

酢酸をはじめとする化学品の合成原料として大量に使われます。

銅・銀・水銀と反応して爆発性の物質をつくるため、これらの金属の容器や配管を避けます。

ベンゼンC₆H₆(炭素6個が六角形に並んだ環)

第4類(引火性液体)/第1石油類・非水溶性 引火点 −11℃

スチレンやフェノールなど、プラスチックや樹脂の合成原料です。

健康影響が強く、溶剤としての用途はトルエンやキシレンへ置き換えが進みました。 六角形の環(ベンゼン環)を持つ仲間をまとめて芳香族といい、トルエンもキシレンもこの仲間です。

エチレングリコールCH₂(OH)–CH₂(OH)

第4類(引火性液体)/第3石油類・水溶性 引火点 111℃

自動車の不凍液(クーラント)、ペットボトルの原料になるポリエステルの材料です。

甘い味がしますが有毒で、動物の誤飲事故が知られています。

金属ナトリウムNa

第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)/自然発火性・禁水性

有機合成の還元剤や乾燥剤、原子炉の冷却材として使われます。

水と激しく反応するため、灯油の中で保管します。

酸化プロピレンCH₃–CH–CH₂(酸素を挟んだ三角形の環)

第4類(引火性液体)/特殊引火物 引火点 −37℃

ウレタンフォーム(クッション・断熱材)の原料になるポリオールや、プロピレングリコールの原料です。

アセトアルデヒドと同じく、銅や銀を使った設備を避けます。

アセトンCH₃–CO–CH₃

第4類(引火性液体)/第1石油類・水溶性 引火点 −20℃

樹脂やラッカーの溶剤、接着剤の希釈、除光液。アセチレンをボンベに溶かして貯蔵するときにも使われます。

水にも油にも溶ける便利な溶剤ですが、火災には耐アルコール泡が要ります。

クレオソート油多くの成分が混ざった油(決まった式はない)

第4類(引火性液体)/第3石油類・非水溶性 引火点 74℃

枕木や電柱の木材防腐剤として使われてきました。

独特のにおいがあり、古い鉄道の駅で嗅いだことがある人もいる油です。

資格そのものより、中身のほうが役に立つ

「危険物乙4を持っていると評価されるか」は、勤め先や職種によって変わるので、ここでは書きません。

そのかわり確かなのは、上のような物質の名前と性質が分かるようになると、目の前の容器やタンクに何が入っていて、なぜその置き方・消し方をするのかが読めるようになるということです。試験に受かるかどうかとは別に、そこは残ります。

アプリのほうには、この一覧が全31件入っています。単元を進めると1つずつ増えていく形なので、勉強したところと結びつけて読めます。

まず何を勉強するのか見てみる

試験で何を扱うのかは、危険物乙4は何を勉強する資格かに単元ごとにまとめています。問題を解いてみたい場合は危険物乙4の一問一答10問へ。

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