「お読みになる」と「お読みする」の違いは?敬語の形を使い分け

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相手が読むことを立てて言うなら「お読みになる」が基本です。「お読みする」は、自分側が相手のために読み上げるような場面で使います。「お」を付けたら同じ敬語になるわけではないため、まず誰が行う動作かを確認しましょう。

「お〜になる」は相手側の動作を立てます

「先生がお読みになる資料」のように、読む人を立てる形です。普通の言い方で「先生が読む」としたとき、主語が敬語でも変わっていないかを見ます。

「お持ちになる」「お帰りになる」なども、動作をする人を立てる表現です。ただし、全ての動詞へ機械的に付けられるわけではありません。「見る」なら「ご覧になる」のように、特別な形を使う語もあります。

知らない形に出会ったら、その場で長い敬語を作るより、資料で用法を確認します。丁寧に見えるかではなく、意味と形の両方を確かめることが大切です。

「お〜する」は動作の向かう先を立てます

「私がご案内をお読みします」なら、相手に向けて自分が読み上げる場面が考えられます。「お届けする」も、自分側が届けることを通して、届け先の相手を立てます。

誰が何をするか独自例文
相手が説明文を読むこちらの説明文をお読みになりますか。
自分が相手へ読み上げるご希望でしたら、私がお読みします。
相手が荷物を持つお客様がお持ちになる荷物です。
自分が相手の荷物を持つよろしければ、荷物をお持ちします。

自分が一人で読むだけの話に、いつも「お読みする」を使うわけではありません。相手へ向かう動作かどうかが重要です。自分の行動を改まって述べることと、向かう先を立てることを分けて考えます。

「お〜する」を相手の主語に付けないようにします

相手へ資料を渡すとき、「こちらをお読みしますか」と尋ねると、誰が読むのかが変わってしまいます。相手自身に読むかを尋ねたいなら、「お読みになりますか」と整えます。

一方、自分が読み上げる申し出なら、「私がお読みしましょうか」と主語を補えば、役割が分かりやすくなります。語尾の置換だけで直すより、主語を明らかにする方法が役立ちます。

同じ内容でも、質問、依頼、申し出で文の形は変わります。「読んでほしい」のか、「読む予定を聞きたい」のかを決めてから敬語を選びましょう。

自分の動作に「お」があっても、直ちに誤りではありません

「自分のことに、おを付けてはいけない」とだけ覚えると、「お待ちします」「お送りします」まで不適切だと思うことがあります。しかし、相手へ向かう動作を表す謙譲語では、「お・ご」が使われます。

文化庁「敬語の指針」も、自分側の行為に付く「お・ご」を、働きから説明しています。形の長さや、自分が主語かどうかだけで正誤を決めないようにします。

また、「ご説明する」のように漢語を使う形もあります。「お・ご」の選択には語ごとの慣用があるため、どの語にも同じ接頭語を付ければよいと考えないでください。

主語が省略された文では、敬語の形だけを先に直すと迷いやすくなります。「資料をお読みします」なら、誰が、誰に、どのように読む場面なのかを補います。自分が一人で内容を調べる場合と、相手に内容を読み上げる場合では、同じ「読む」でも表現を選ぶ条件が違います。

練習では、一つの例文を相手側と自分側で作り替えてみましょう。「課長が案内を読む」「私が来客に案内を読む」と、まず敬語のない文にします。その後で敬語に直すと、尊敬語と謙譲語を単なる語尾の違いとして覚えずに済みます。完成した文を声に出し、誰の動作か伝わるかも確かめます。

迷ったら、普通の文へ戻してから直します

まず、「相手が読む」「私が相手へ読む」と普通の形で書きます。次に、動作をする人を立てるのか、向かう先を立てるのかを選びます。最後に、質問や依頼など、伝えたい文へ整えます。

練習では、主語だけを入れ替えて意味がどう変わるかを見る方法があります。表の例文も、暗記するより、誰が何をするのかを説明してみてください。例文をそのまま使う際は、実際の相手と場面に合わせます。

確認日:2026年10月22日。文化庁「敬語の指針」の尊敬語・謙譲語の説明を参照しました。本記事は実務技能検定協会の公式記事ではなく、例文は独自作成です。

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参考情報

このページについて

秘書検定(秘書技能検定)は公益財団法人 実務技能検定協会の検定です。このページは協会の公式記事ではありません。試験の制度・日程は、受験する回の協会の案内で確認してください。

敬語や表記には、場面や組織によって考え方に幅があるものがあります。記事中の例文は Souba Apps が作ったもので、過去の試験問題ではありません。

内容には万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。誤りを見つけられた場合は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ修正します。

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